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【LINEステップ配信の設計術】患者の来院段階に応じた自動フォローアップ戦略
医療機関におけるLINEステップ配信とは、患者様の来院段階に応じて自動的にメッセージを送信し、関係性を継続的に築いていく戦略です。
クリニックや病院では、初診の方から定期検診を待っている方まで、各段階で求められる情報や関心は異なります。そのギャップを埋めるのが、LINEステップ配信による「段階的フォローアップ」です。
本記事では、LINE活用によるステップ配信で患者を自動的にフォローアップする方法について、初心者にも分かりやすく、実践的な設計術を紹介します。
患者の来院段階を把握し、ステップ配信を設計する
まず重要なのが、患者様の来院ステージを正確に把握することです。段階ごとにゴールを設定し、配信タイミングとメッセージ内容を組み立てていきます。
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初診予約後〜来院前:
来院を促すリマインドや、受診時の注意事項などを配信。
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初診当日〜フォロー期間:
診療内容の復習、検査結果への理解、次回予約の案内。
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次回検診までの経過期:
生活習慣のアドバイス、定期検診の案内、体調チェック。
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定期検診以降:
健康ニュースや予防法、自院とのコミュニケーション維持。
このように、患者の状況に合わせた情報を配信するように設計することで、検索流入にもつながります。
効果的な配信タイミングと内容企画のポイント
このセクションでは、LINEによる効果的なメッセージの配信タイミングとその内容のポイントを解説します。
配信タイミングの設計
配信のタイミング設計は、患者にとってベストなタイミングとはいつかを考えます。
そしてその段階に応じた内容を配信します。例えば以下のような手順です。
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初診予約直後:
予約確認と当日の流れを案内。安心感を与えます。
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来院の1〜2日前:
リマインダーとして再確認。キャンセル防止効果も期待。
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初診後1週間以内:
診療の振り返りと疑問点へのフォロー。質問フォームや問い合わせリンクも併設。
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3ヶ月〜半年後:
定期検診の案内。前回受診からの経過を踏まえた動機付け。
患者は自分の症状に不安を感じていることも多いため、そうした不安を取り除く工夫が大切です。
内容企画の工夫
LINEでのメッセージ配信も、ただ案内や注意のみだけでは見逃されがちです。
図解やイラスト、リンク誘導などを組み合わせることで、患者の目に留まりやすい内容にすることがポイントです。
例えば次のような工夫が挙げられます。
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ビジュアル要素:図解やイラストで生活習慣改善法を分かりやすく伝えます。
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リンク誘導:詳しい案内ページや動画への誘導で、クリック率の向上を狙います。
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行動喚起(CTA):「ご予約はこちら」「ご相談はこちら」など迷わず動ける動線が重要です。
メッセージは一瞥しただけで何を伝えたいかわかるようにするとともに、そこから続く内容へと誘導できるようなものにしましょう。
効果測定と改善のサイクルを回す
LINEステップ配信はただ配信して終わるのではなく効果を測定して改善するサイクルを回すことで、よりよい効果を発揮します。まずは効果を測定すべき指標を紹介します。
KPI設定と測定指標
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開封率:ステップ配信のタイトルや冒頭文の改善に反映。
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クリック率(CTR):本文リンクやボタンの文言・デザイン調整を。
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予約率・再来院率:実際の来院に結びついているかを追跡。
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離脱率:ステップ中に配信解除するケースを分析し、文量や頻度を見直します。
これらの指標を1ヶ月おきなど、定期的にチェックして、増減の要因を分析しながら改善へつなげていきます。
改善のプロセス
一定期間配信 → 2. KPIを分析 → 3. 改善案を検討 → 4. 次の配信で実施 → 5. 再測定
このサイクルを繰り返すことで、段階ごとのメッセージ精度を高め、より患者様との関係構築が深まります。
配信の内容については、個人情報やプライバシーへの配慮が必須です。配信内容や文面が医療ガイドラインやプライバシーポリシーに準拠していることを、運用開始前に必ず確認してください。
まとめ
LINEステップ配信は、患者様の来院段階に応じて自動でフォローアップを行うことで、初診から定期受診までをスムーズにつなげる、非常に効率的なマーケティング手法です。
本記事で解説したように、患者様のステージに合わせたステップ設計、効果的な配信タイミングとコンテンツの企画、KPIを用いた効果測定と改善を重ねることで、画一的な情報発信では実現できない、患者様一人ひとりに寄り添ったコミュニケーションが可能になります。
これにより、クリニックは「治療する場所」から「継続的に健康をサポートしてくれる信頼できるパートナー」へと進化し、長期的な関係性を築くことができるでしょう。
この記事でご紹介したような、医療機関に特化した段階的な配信設計にご興味をお持ちいただけましたら、ぜひ詳細をご覧ください。
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