クリニックや病院のホームページは、患者にとって**最初に接する「顔」**ともいえる重要な情報源です。

第一印象が良ければ、安心感や信頼感につながり、予約や来院につながる可能性が高まります。

特に医療機関のホームページでは、信頼性を重視した正確な情報提供が不可欠です。

本記事では、クリニック・病院のホームページ制作において押さえておくべき医療広告ガイドラインの遵守、ユーザー視点のデザイン、情報更新の重要性について詳しく解説します。

医療広告ガイドラインの遵守が必須

医療機関のホームページは、広告としての側面を持つため、**厚生労働省の「医療広告ガイドライン」**を遵守する必要があります。

違反すると行政指導や罰則の対象になる可能性があるため、慎重に対応しましょう。

医療広告ガイドラインのポイント

医療広告ガイドラインでは、患者が適切な医療を選択できるように、虚偽や誇大広告を防ぎ、正確な情報提供を行うことが求められます。

以下の点に注意しましょう。

• 虚偽・誇大な表現の禁止：「100%治る」「完全無痛」など、根拠のない断定的な表現はNG。
• 比較広告の制限：他院と比較して「当院のほうが優れている」と表現する場合は、客観的なデータや根拠が必要。
• 体験談や症例写真の取り扱い：患者の体験談や治療前後の写真を掲載する場合、リスク情報の記載や患者の同意取得が必須。
• 限定解除された広告可能事項：2017年の法改正により、一定の条件下で広告が可能になった事項があります。たとえば、診療内容や専門医資格などは明示できますが、事実に基づいた正確な情報を提供することが重要です。

適切な情報提供を行い、法令を遵守することが、患者からの信頼につながります。

アピールしたい内容が多くても、必ず医療広告ガイドラインに準拠しているかチェックしましょう。

 

患者にとって「見やすく」「使いやすい」
ホームページを作る

ホームページは「情報発信」の場であると同時に、患者がスムーズに診療を受けられるように利便性を高めることが重要です。

ユーザー目線のデザインを意識する

• シンプルで直感的なナビゲーション：診療内容・アクセス・予約方法など、主要な情報にすぐアクセスできるメニュー構成に。
• スマートフォン対応（レスポンシブデザイン）：スマホでの閲覧が主流のため、どのデバイスでも快適に表示されるデザインが必須。
• 視認性の高いデザイン：文字サイズや色のコントラストを工夫し、高齢者や視力に不安のある方でも読みやすい設計に。
• 予約・問い合わせの利便性：オンライン予約システムや問い合わせフォームを設置し、患者がスムーズに予約できる環境を整備。

ターゲット層（年齢・性別・ニーズ）を考慮したデザインにすることで、患者にとって使いやすいサイトになります。

 

ホームページの情報を常に最新の状態に保つ

医療機関のホームページは、最新の情報を提供することが信頼性向上につながります。

更新頻度が低いと「古い情報のまま」と誤解され、患者の不安を招く可能性があります。

 

更新すべき重要な情報

• 診療時間や休診日：季節や祝日による変動、臨時休診などはすぐに反映。
• 新しい医療設備や治療法の導入：新導入した設備・治療法の特徴やメリットを分かりやすく紹介。
• スタッフ紹介：新しい医師・スタッフが加わった際は、専門分野や経歴を掲載し、患者に安心感を与える。
• お知らせ・イベント情報：健康講座や検診の案内など、患者にとって有益な情報を発信。
• 定期的なブログ更新：「新しい情報がない」と感じる場合でも、院長やスタッフの日常・医療コラムなどを発信すると、親しみやすいサイトになります。

 

まとめ

クリニックや病院のホームページを制作する際は、医療広告ガイドラインの遵守、患者目線のデザイン、最新情報の更新が重要です。

これらを適切に行うことで、患者の信頼を獲得し、効果的な集患にもつながります。

• 正確な情報を提供し、信頼されるサイトを作る
• ユーザー目線で「見やすく」「使いやすい」デザインにする
• 常に最新情報を更新し、患者が安心できる環境を整える

 

「信頼されるホームページ」は、患者とのより良い関係を築く第一歩です。

貴院の強みを活かし、安心感のあるホームページを構築しましょう！